サービス付き高齢者向け住宅 Y

  + 看護小規模多機能居宅介護

  + 企業主導型保育事業所

2019年3月竣工

構造・規模 : 木造2階建て 約2150㎡

山形市内に建つ複合福祉サービス施設です。 要介護高齢者の介護施設ですが、乳幼児の元気な声も聞こえる、活気ある施設となりました。 ZEB(ゼロエネルギービルディング)補助金を受け、高効率な省エネ設備を導入していますので、光熱費を削減できる建物です。

 

低彩度色で周辺の住宅街と調和を図りつつ人目を引く外観は、これまでの高齢者介護施設らしくないデザインで、楽しさや華やかさを想起させます。 夕方になると、2階リビングの大きな窓から、暖かな光が溢れてきます。

 

エントランスには、可愛らしい売店コーナーがあります。事務室はガラス張りで、地域に開かれた施設をイメージさせます。 1階と2階を繋ぐ吹き抜けがあり、保育所の声やエントランス付近の雰囲気が、なんとなく2階のリビングにも届いています。

 

地域交流スペースはエントランス近くにあります。サ付き住宅の入居者と、地域の皆様が自由に使えるお部屋です。 本格的な業務用厨房は、電化厨房を採用することで夏の暑さを軽減し、働く環境を改善しています。

サービス付き高齢者向け住宅 Y 部門

ナチュラルなリビング・ダイニング。 大きな窓から光があふれる2階のリビング・ダイニングは、皆さんが思い思いに過ごしして頂けるよう、様々な家具が配置されています。仰々しくせず、ナチュラルでリラックスできる空間にしつらえています。

 

リビング・ダイニングに隣接したキッチンは、対話しながら調理できる対面型で、調理実習のような使い方も出来ます。また、車椅子でも使うことができます。 廊下にはカラフルなベンチを配置してアクセントにしています。

 

個浴脱衣室の洗面カウンターの高さは、手をついて立上りやすいよう、少し低めになっています。サ付き部門には、写真の自立者向けシステムバスと、昇降ユニット付き介護浴槽の2種類の浴室があります。

 

1階にも少し小さめのリビングがあります。 こぢんまりした空間のほうが落ち着く方は、こちらでもゆっくり過ごせます。

 

利用者のお部屋は、部屋の大きさやキッチンのグレード、壁紙の柄などで10種類以上のバリエーションがあります。 自分のお部屋という意識を持てるよう、少し個性的な壁紙を貼ったお部屋もあります。

  

各部収納や汚物処理室など、高齢者施設に必要なスペースもしっかり確保しています。

看護小規模多機能居宅介護 Y 部門

みんなが集まるハレの場でもある食堂・訓練室(通所部門)は、照明も家具も少し華やかにしています。一人で過ごしたい方用に、壁際のカウンター席も準備しました。

   

白を基調としたエントランスは、軽やかで清潔感があり、住居部門にはない、お出かけの雰囲気をつくっています。 落ち着いて就寝頂ける個室には、音声と映像が確認できる緊急通報装置が設置されており、すばやい状況確認が可能です。

 

キャリーに座ったまま入浴できるリフト付き個別浴槽と、ストレッチャーに寝たまま入浴できる仰臥位機械浴槽を整備しています。

 

食堂からウッドデッキを挟んでお庭があります。四阿も配置し、お花見やバーベキューなど、様々なイベントに使えます。 美容師さんに来てもらい、髪を整えてもらう場所として、洗髪コーナーもつくりました。

企業主導型保育事業所 Y 部門

   

総合エントランスの近く、看多機に通う廊下沿いに保育所玄関があります。 保育室からは、直接ウッドデッキ・屋外遊技場に出られ、屋内外で元気に遊べる環境としました。 定員12名の小さな保育所ですが、建物内外で毎日元気な声が聞こえます。

 

各保育室は、各所から目が届くように窓が沢山あり、総合エントランス側からも、保育室の様子が伺えます。 保育室の照明器具に柔らかいシリコン製を採用したり、ガラスには飛散防止フィルムを貼るなどして危険防止に努めています。

 

0歳児から5歳児まで様々な体格の子たちが使えるよう、サイズや高さを調整したトイレをつくりました。沐浴スペースや洗濯スペースもあります。

四阿がある屋外遊技場は、夏のプール遊びに最適です。高齢者も、元気いっぱいの子どもたちを眺めて、目を細めることでしょう。