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山林は国土の50%を占めていますが、支えている人口は全体の3%に過ぎません。また、外材需要増大の影響も続いており、このままでは地元山林の荒廃が進む一方です。私達ふっくらデザインオフィスは、過疎化・高齢化が進む山村での森林資源を活かした産業振興に関して、出来る限り応援していきたいと思います。

 

地場の木材で建築する

木材01 木材02

ふっくらデザインオフィスは建築士事務所ですので、まず建築で使う材木に関して、地場産の木材を優先的に使うようにします。実績ページにあるグループホームTも、宮城県産の杉を構造材として利用しています。最近は自治体の助成制度も活用しやすくなっていますので、積極的にご提案していきたいと思います。

岩手・宮城・福島では、震災の影響による建築需要で木材の需要も増えましたが、今後は漸減していくものと思われます。木材需要の掘り起こしのため、大規模施設や中層建築物でも、地元の材木を使った木構造の採用を検討していきます。

 

間伐材の薪・燃料

薪ストーブ01 薪01

薪ストーブの普及が少しづつ進んでおり、薪の需要も同様に増えているようです。宮城県内の山間地でも、これまで廃棄していた間伐材・支障木を薪として販売し始めています。薪の製品化の作業は、障がいのある方や高齢者の雇用創出にもなりますので、そのような事業者様と協力し、木材の有効利用とコミュニティの活性化に貢献していきたいと思います。

 

バイオマス発電

木材チップ01 木材チップ02 バイオマス01

画像出展:農林水産省 他

再生可能エネルギーによる発電の中では、燃料を必要とする唯一の形式で、その燃料の長期安定的確保が非常に難しいと言われています。他の再生可能エネルギー施設のように沢山つくっても、安価な燃料の供給が追いつかないと事業は行き詰まりますので、バイオマス発電は燃料供給者がイニシアティブを取ることが重要と考えます。燃料供給者とは、地元の林業や畜産の関係者であり、その方々が安定して供給できる燃料供給量を元に発電施設の規模を検討し、小規模でも事業化することが出来れば、『エネルギーの地産地消による地元経済の活性化』という成功の道が開かれるのではないでしょうか。

燃料は他に使い道のない木材を利用し、発電だけではなく排熱も利用できます。貴重な資源である木材を、余すところなく利用するためのバイオマス発電の実現に、私達は貢献していきたいと思います。