私たち日本人は温泉好きの方々が多いと言われており、東北でも主に山沿いの地域では、素晴らしい温泉に入ることができます。地熱発電なども以前から行われておりますが、様々な問題・規制があり普及が遅れています。最近は低温・低水量でも発電が可能になってきており、小規模の発電が検討され始めています。ふっくらデザインオフィスでも、地域の発展に役立つようなやり方で、温泉の新しい利用方法について検討していきます。
バイナリー発電
画像出展:経済産業省
通常の地熱発電では、100度以上の大量の蒸気でタービンを回して発電しており、規模が大きく、自然環境への影響や近隣の温泉に与える影響などが懸念されます。バイナリー発電は、100度以下の温泉水を使った発電が可能なため、既存の温泉の湯を利用して発電できます。私達は、地元コミュニティの方々が中心となって進めるバイナリー発電も地域活性化につながる事業と考え、支援していきます。
また、温泉の熱や電気を利用することで、福祉施設やコミュニティ施設、レジャー施設の整備・運営にプラスの効果が生まれます。
温泉療法
温泉は、単に入浴するだけでも気持ちの良いものですが、医学的に管理された温泉療法は、生活習慣病の予防や健康寿命の延伸にも効果があると言われています。温熱療法、理学療法、運動療法、食事療法など、総合的に取り組むことで、ご高齢の方や障害を持った方など、多くの方々が楽しく健康増進できます。
温泉プールでの軽い水中運動、森林浴、美味しく健康的な食事、静かな場所での睡眠、レクリエーション的なスポーツを楽しむ場所など、自然環境を活かした施設も整えれば、地域内外の人が集まる場所になり、地域の発展に寄与します。