同一事業所で介護保険サービスと障害福祉サービスを提供する、共生型サービス
共生型サービスが2018年度に創設される予定です。今回は、その事業に関して考えていきたいと思います。
画像出展:厚生労働省
障害福祉サービス、介護保険サービス 双方にメリットあり
同一事業所で介護保険サービスと障害福祉サービスを提供できるようにするというものですが、どちらかというと、これまで障害福祉サービスをやってきた事業者が、介護保険サービスも提供しやすくなるという流れです。もちろん、介護保険サービス事業者にも、サービスを提供する部屋を共有できる(時間帯をずらして)メリットや、介護スタッフを兼務できるメリットが同様に生じますので、共生型サービスに参入する価値はあります。
富山型デイサービス
平成10年ごろから始まった共生型のデイサービスで、今でも業界内外から注目されております。高齢者と障害者だけでなく、児童も含めた地域全体を対象にしており、異なる利用者間のコミュケーションから、認知症高齢者の情緒安定などの相乗効果があがっています。
共生型サービスの提供を検討されるなら、一度コンタクトを取られたほうが良いかもしれません。
仙台市内での例 『共生型福祉施設 もりのひろば』
仙台市泉区にある『共生型福祉施設 もりのひろば』では、2015年から高齢者デイサービスと放課後デイサービス、保育所をひとつの建物内で運営しています。それぞれのスペースは専用になっていますが、富山型デイサービスと同じように利用者間の相乗効果があり、特に高齢者デイサービスの利用者からは、子ども達の元気な声や姿が見れて、こちらの気持ちも元気になる、という意見があがっているそうです。
これから本格的に検討されようとしている共生型サービスですが、地域包括ケアシステムの中でどのように発展していくのか、私達も注目していきたいと思います。